consciousness潜在意識について
潜在意識は、心理学では無意識と呼びます。
意識と無意識
頭の中の意識と無意識、これを閉じたり開けたりする境界線と表現されているのがクリティカルファクター、フロイトの言う前意識です。
前意識の成り立ち方ですが、人が産まれて0歳児から(諸説あり)6歳〜8歳ごろまでに出来上がると言われています。その後は必要に応じて境界線が曖昧になったり完全に開いたり完全に閉まったりと1日の中で都度変わるのは普通のことです。
なぜ6〜8歳ごろに出来上がるかというと、それまで経験してきた内容を基に、今後の性格を決めていくためです。こういうことを言ったら親に怒られたから言わないで秘密にしておこう、とか、こんなことをすると友達が悲しむからもうしないでおこう、など、人と関わるときに自分がどう出てどう感じるかを頭の中でパターン化し、処理速度を上げてどんどん日々を過ごすために必要な脳の仕組みの一部です。
性格は、産まれてから思春期ごろに決まると言われているので、対人関係以外の、危険なシーンに対処する時のパターンや好きなものの内容や深さなど、他のものはこの限りではありません。
要するに、前意識は生まれてから経験を通して芽生えてくる新しい選択基準。自我であります。
一方、無意識とは記憶。自分1人では意識できない脳の大部分、これを本能と表現したりもします。
反対に意識とは心。自分自身が感じられる深い感情や意志です。
前意識が上の2つを分つのは、無意識の中にある大量の情報である記憶(しかも今もなお記憶は保存されていきます)に、現在行動している自分が圧倒されないようにするためと、無意識内のプログラムが損なわれないように保つ仕組みが必要だからです。
最初に説明した前意識は、普段から開いたり閉まったりしていると説明しました。私たちは、朝起きてから2時間ぐらいの間や、夢中で本を読んでいる時、意図せずいつものクセが出てしまった時など、これらが意識できていないとすると、そこが無意識の中であって、前意識のフタが開いている状態になります。
お分かりのように、前意識を開けるとどうなるかというと、もちろん保存されていた記憶が蘇ってきます。ふだん見られないその部分を見ていくことで、自分1人では気づかなかった、経験則からプログラムされた自己の一部を確認することになりますし、そこに不具合が在れば、あなた自身がこれからどんな人間になりたいかであなた自身でそれを決められることになるのです。
無意識とは
心の構造
未解明である心の中は、よく氷山の一角にたとえられます。
氷山は、見えている部分がほんの一部であり、その他の大部分が水面下にあります。
海面に出ている部分を、私たちが自覚することのできる意識、水面下にある部分を無意識としています。 つまり、心の大部分は普段は水面下に隠れているということです。
潜在意識とは
左の図では潜在意識とは、無意識とその下の心の層のこと言います。「意識」と「無意識」を分けている「6才」と書かれた境界線がありますが、ここを閉じたり開けたりしているものがクリティカルファクター、フロイトの言う「前意識」です。
前意識は、人が産まれて0歳児から6歳〜8歳(諸説あり)ごろまでに出来上がり、これまでの経験を通して芽生えてくる新しい選択基準、自我であります。
その下には、大きな割合を占める「無意識」、下の方に「胎児期の記憶」、更に外側の楕円で表した領域には「中間性の記憶」「前世・過去世の記憶」「集合的無意識」とあります。
(なぜ、外側の楕円の中に描かれているかというと、物質的な脳が経験していないことに記憶を持つことを表現するため)
そして集合的無意識とは、経験していないのに他の人の心と共通する認識のことを言います。
望む行動ができない時の心の中
これは私の経験だと感じることができることを総体的に「意識」と呼びます。
一方、「無意識」は個人の行動を左右し、思考や感情の方向付けに大きな影響を与えながらも本人には自覚されない心的過程のことを言います。
「意識」してこうあるべきと行動しようとしても「無意識」が反対の方向を向いているとき、当然、無意識に強く引っ張られ望む意識は叶いません。
叶わないどころか、「不安」や「問題」など、不具合がおきて苦しい生き方を強いられることになります。
ここを、無意識も意識と同じ方向に調整していくことができるのがヒプノセラピーです。
これができるヒプノセラピーは心理療法の飛び道具のようなもので、他の療法の、脳の意識下で行われる表面上少し良くなったりそれを繰り返し体に覚えさせたりするような時間の要するものとは、性質が違うのです。