私の問題は、今までと同じようにこれからも自分一人で解決していくものだと、はっきりとしています。私の生まれの家族は、母をはじめ、全員がめちゃくちゃな生活です。今もです。

母は、自分が困ったら強い態度に出て私たちきょうだいを無理やり従わせようとします。叶ったらラッキーというより当たり前、ダメだったら泣いてでも我を通す。

父が亡くなった時も、若いころにやられた仕返しにと、面倒を見ずに知らんぷりの態度でしたので、父の遺体はとてもひどい状態で、見た時私は泣き崩れました。

母から育てられた他のきょうだいも、母と同じようにメチャクチャな生活をしています。

これは、母から育てられたからです。

私は早くに問題に気づき、17で家を出た後、自分一人の力で生きて、幸せも手に入れました。多くの経験をし、今では母の面倒をお金で見て、遠回しにきょうだい達を養う結果になっていますが。

子供が授からない原因を見たかったのだけれど、見てきたのは、昔の日本で飲んだくれの武士という前世。仕事なんて10日に一回城へ行くぐらいでほとんど働かずに一生を終えるような人生…。いま現在の、何の楽しみもなく何のために生きているのかよくわからない私と、同じことをしていました。

そこに子供についてのヒントはありません。

私は、自分の血を分けた家族が欲しい…。

私は、必死に働いてお店を持ってお金を稼いで、騙されたりどん底に落ちたりしながらお金の大切さも心に握りしめて、優しい旦那さんと二人でお金に困らない生活を手に入れましたが、今、燃え尽きてしまって何が楽しいのかがわからないで生きているのです。

この武士と同じ…せっかく身分の高い仕事をしているのに、そこに使命感や情熱は感じられず、毎日のようにお酒を飲んで暮らせることにも、ひとつも楽しい感情はありません。

しかも誰かがお金を払ってくれます。

現在の私に、子どもさえできれば、こんな武士のような生きる楽しさを知らないちっぽけな人生を歩まずに生きていけるのに！

私の血を分けた家族が欲しい。

私の血を分けた家族が欲しいのは、生まれの家族をやり直したかったからなのか…と、ふと考えました。

今世のメチャクチャな母親…今なら私がこの人よりももっといい母親になって子供を愛せる。

誰も見捨てないし、誰も批判しない。

それができる。

でも、前世の私が今世の私に課したのは、今の俺と同じ境遇から、燃え尽きずに楽しみを見つけて見せろ、というものでした。

この今世は、自分自身が設定したテーマだったということ。

それに気づいてしまったのです。

血を分けたら、そこから始まると思っていたのに、…やらなければいけないことはそこではなかった。

このことで、私の追いかけている正体不明の感情から解放されることに、いつかなるのだろうと漠然と感じることになりました。

もしかしたら、気づいたその先に。