今日ここに来たのは、私が、人生の選択の瞬間になるといつも、恐れてしまうことがいやになったから、そこを治したくて来ました。

私の行動は、幸せになることを避けているかのようです。

心理学も勉強しました。自分がどんな心理状態であるか、だいたい説明できるようになりました。それなのに、どうしても決断できないのです。私がはい、と返事をした時、すべてを壊してしまいそうで、とてもできそうにありません。

そう言うと、目の前の女性はじっと私を見つめました。まだ何も言ってくれません。

女性は、きれいな布を身にまとい肌は透き通るように美しく、髪の一本一本まで輝いて見えます。私から見て、とても女性らしい、理想的な女の人です。

セラピストが私の代わりに聞いてくれました。

「○○さん（私のこと）は、例の彼のことについて、信じて進めていってもよろしいでしょうか？」

すると、目の前の女性が答えてくれました。

「彼とうまくいきそうになるとざわとそっけない態度をして、それ以上発展させないようにしてしまうのは、幸せになることを恐れているから。あなたの中で、幸せというものが存在しないのです。幸せとは、壊れるものではなく、作っていく物でもない。そこにあると気づくものです。

彼のことを信じると決めたなら、覚悟を決めてすべて信じること。そして、彼を信じた自分を信じなさい。また、どうしても疑う気持ちが出てきて確かめたくなったり、言葉で責めたくなったり、良くない関係に発展しそうになったら、少しほっぺをつねって私を思い出してください。私がすぐにそこに行きますから。私はあなたでもあるのですから。大丈夫、あなたなら気づけます」

目の前の私のハイアーセルフの言葉はすんなりと耳に入ってきて、すべて受け入れられるような不思議な感覚がしました。

私が息をふ―っと吐くと、肺から悪い懸念が外に出ていって、代わりに良いイメージが体に入ってきたような気がしました。

実は、セラピーの最初の方で、ハイアーセルフに出会う直前まで、私はベッドに寝ているにもかかわらず、足元が宙を飛んでいくようなまるで下に落ちるような感覚がして、軽く恐怖を感じていましたが、それももうありません。

今は心地のいいふわっとした感覚でいます。

心も強くなった気がして不思議とやる気があふれてきます。

これから、自分を信じて覚悟を持って臨めると思います。